学校公開と授業参観の違い。小学校の授業の様子をみて感じたこと

僕は小学2年生の父親です。先日、息子が通う公立小学校(東京都世田谷区)で『学校公開』が実施されましたので、僕と妻が、それぞれ別日に見に行ってきました。

学校公開って何?
授業参観とは違うの?
どんな服装で行けばいいの?

など、気になることをまとめました。

学校公開とは、保護者にとってすごく良い取り組みなのです! 今回はそんな小学校の学校公開についてお伝えします。

ほぼ1週間開催、好きな日に何度も見に行ける!

本記事を書いているのは2022年(令和4年度)の初夏。

昨年はコロナウイルスの感染防止対策の観点から、学校公開がかなり縮小して実施されました。開催日は1日だけで、参加できるのは保護者1名のみ。さらに、1クラスを3つのグループ(約10名ずつ)に分け、順番に少しずつ授業の様子を見学するというものでした。

しかし今年はコロナ禍がややおさまり、感染防止対策も緩和されつつあります。そこで、学校公開の期間が1週間ほどに拡大され、保護者は2名まで参加可能になりました。ただし、密になりすぎないよう、参加できる時間を分散させたり、日によって保護者の参加人数を1名だけに制限したりしています。

それでも、去年とは大違い。

学校の様子をしっかりと見ることができ、夫婦共に参加しましたので、家庭では「〇〇先生の授業はよかったね」「子どもたちが先生の話をどれだけ理解しているかよく見えたね」など話すことができました。

ママ友からLINEで「こっちゃんパパ、これって何度でも行って良いのかな?」とメッセージが届きました。僕も最初はわからなかったのですが、PTAの役員さんに聞いてみると「私は下の子が生まれて育休中なので、毎日行くよ!」と教えていただき、「大丈夫。何度行っても良いんだって」と返事をすることができました。

そう、学校公開は好きな日に何度行っても良いのです!(もちろん、詳しくは各学校に確認してくださいね)

学校参観はどんな服装で行けば良いの?

学校へ行く際、服装は気になるところですよね。

僕は本年度、PTAの副会長をさせてもらっているので、月に何度も学校へ足を運んでいます。職員室の先生に声を掛けたり、校長室へお邪魔したりすることもしばしば。そのため、学校へ行くプレッシャーはありません。いつもラフな普段着です。

でも、小学校に慣れていない小学1年生の保護者さんだったり、あまり学校へ足を運ばないママ・パパだと、「どんな服装で行けばいいのだろう?」と悩む方は多いでしょう。

後述しますが、かつての授業参観と学校公開は違います。

みなさん、普段着で来ていましたよ。

僕たち親世代が小学生だった頃、授業参観日や父親参観日ではスーツをバシッと着込んでくる親が多かったと思います。中には着物を着たお母さんもいたような……。「我が子を見る、晴れ舞台」。そんな印象だったのではないでしょうか。

しかし、学校公開ではそんな堅苦しさはありあせん

学校から出た後にそのまま仕事へ行く方は、スーツで来られる方もいますが、ほぼ普段着。ネクタイを締めたお父さんや、胸に花飾りつけたスーツのお母さんなど、ドレスライクな保護者さんは見かけませんでした

あまりだらしない格好は失礼かと思いますが、カジュアル寄りで大丈夫です。

気になる方は、ドレスなアイテムとカジュアルなアイテムを組み合わせて小綺麗にコーディネートすると良いでしょう。男性に関しては、MBさんのノウハウはすごく参考になりますよ。

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授業参観と学校公開の違い

授業参観とは、その名の通り「その場に出向いて授業を見ること」です。学校や担任の先生が授業を見てもらうために準備をして、保護者の方を一堂に会して授業の様子をみてもらいます。

いわゆる、教室の後ろにお母さんやお父さんがズラリと並ぶスタイルです。

一方で学校公開とは学校を公開して学校全体を知ってもらうのが目的。授業参観では国語や算数の授業が対象となりがちですが、学校公開では音楽、体育、図画工作、道徳といった授業が見られることもあります。加えて、授業中だけでなく、休み時間の様子を見ることもできます

授業中、保護者は後ろでじっと見ているだけでなく、授業の邪魔にならない程度なら教室内を多少歩き回ってもOKです。お子さんが最前列の保護者さんは前から見ていましたし、僕も真ん中の方に座っていた息子の様子を覗き込んだりしていました。

それと、まだコロナ禍で全面解放とはいきませんが、地域や学校によっては、もっと自由なところもあるそうです。給食の様子を見たり、もうすぐ小学生になる下の子を連れて小学校の様子を感じさせたり、学区内で暮らしている保護者以外の大人が見学に来たり。

学校、特に公立の学校は「地域で支える」という位置付けでもありますので、みんなで子ども達を見守るわけです。

私立小学校に関しては、地域というより対保護者。教育の質を知ってもらう場の側面が強いかもしれませんね(未経験なので、詳しくわからずすいません)。

コロナ前は、いつ学校の授業を見に行ってもよかった

先日、PTA本部の定例会で「学校公開って有意義ですね! 子ども達のいろいろな様子が見られてすごく良かった。良い仕組みですね」と僕が話したところ、5年生の保護者さんからこんなことを教えてもらいました。

小学5年生のお母さん
コロナ前は学校公開日に関係なく、いつでも授業の様子を見に行けたんですよ。担任の先生も、いつでも来てくださいねって感じで

えぇーっ、そうなんですか!

それは知らなかったので、僕はビックリしました。子ども達が授業を受けていると、お友達のママやパパがひょこっと覗きにくるってことですよね。めっちゃ自由!!(笑)

「学校は閉鎖的で何をしているのかよくわからない」

そんなことが言われがちですが、実はすごくオープンな場であったのですね。良いですね。

小学生には親のサポートが必須だな、と感じました

最後に、小学2年生の学校公開に参加しての感想をお伝えします。

小学校の各クラスは、担任の先生が1人に対して、児童が30名ほど。当然ながら、1人1人を手厚くケアしながら授業を進めるのは不可能です。「ちゃんとできたかな? 先生のいったことが理解できたかな?」と、それぞれに声かけをしてノートなどを覗き込んでいたら、1人1分だとしても30分も掛かってしまいます。

子どもを小学校に放り込めば、あとは先生が良い感じにやってくれる

極端に言えば、僕はそんな感じに思っていました。

でも、それは学校に対して、親が甘えすぎていますね。親は日々の宿題を見るだけでなく、ノートやプリントを一緒に見たり、お友達と上手くやれているかを聞いてみたり、学校での様子を日々話し合ったりしないといけない。

その上で、「ここはちょっと問題がありそうだな」というところに関して、見守りやサポートを強化したり、場合によっては担任の先生と相談したりする必要も出てきそうです。

子どもが授業についていけなくなったり、同級生と上手くやれなくなったすると、後から取り返しがつかないことになるかもしれない。もちろん、学校へ行けなくなった子に強制することの是非もありますが、それ以前の問題として、「親として、子どもと一緒にしっかり学校に関わっていかないといけないな」と感じました。

「何をやっても無駄だ」と思ってしまう、学習性無力感という言葉もありますしね。

今後もいろいろな想いが湧き出てくるかと思いますが、まずは、コロナ禍において工夫をしながら学校公開を実施してくれた先生方にはとても感謝です。ありがとうございました!

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