【分解レポート】台所の延長コード(電源タップ)からジジジジと異音。トラッキング現象の電気火災に注意!

【分解レポート】台所の延長コード(電源タップ)からジジジジと異音。トラッキング現象の電気火災に注意!

by -
【分解レポート】台所の延長コード(電源タップ)からジジジジと異音。トラッキング現象の電気火災に注意!

台所で家事をしていると、どこからか「ジジジジジ……」と音が聞こえてくる。

ん? どこだ?

隣の部屋を覗くと聞こえない。音の出どころは台所のようだ。

冷蔵庫?
エアコン?
レンジ?

それらに耳を近づけても、どうも違う。

耳をそばだてながら探し続けると、延長コードから音が出ているのを突き止めた。

そのコンセントには、炊飯器とトースターの2つのプラグが刺さっている。そのうちひとつの差し込み具合が甘かったので、「ここで接触不良が起きているのかな?」と思い、グッと差し込んでみた。

でも、ジジジジジ……の音は鳴り止まない。

焦った僕は、その2つのコンセントを引き抜いた。

やっぱり、ジジジジジ……の音は鳴り止まない。

僕は慌てて、延長コードを壁のコンセント差し込み口から抜いた。

そこで、ようやく不気味なジジジジジ……が鳴り止んだ。

ちなみにこの異音は、ジーという微かな音ではなく、はっきりと聞こえる大きな音だった。

延長コード(電源タップ)を分解。異音の原因は……なにこれ腐食!?

こんな恐ろしい状態の延長コードは、もう使いません。捨てる前に、どうなっているのかを分解してみました。

 

3股の延長コードに2本が刺さっている状態でジジジジジと異音

3口の延長コード。そのうち2つを使っていて、ひとつはパンを焼くためのトースター、もうひとつは炊飯器につながっています。

ジジジジ……の異音がしたとき、トースターも炊飯器も使用していませんでした。

 

東芝製の延長コード 最大1500Wまで

買ったのはもう10年以上前だと思います。延長コードのメーカーは東芝でした。「合計1500ワットまで」と書かれています。

 

延長コードを無理矢理分解

分解できない仕様になっていましたが、マイナスドライバーで無理矢理こじ開けました。

 

延長コードを分解。少しぬてていて、金属部分に青サビ

さらに分解。なんだこれ!

電気が通る金属部分が、不気味な色になっています。また触ったとき、湿っているか濡れているように感じました。

 

延長コードを分解。なにこれ腐食!?

金属部分のアップ。
腐食しているのでしょうか? 青サビと思われるものが発生しています。

電気火災の原因になる、恐ろしいトラッキング現象が起きていた!?

僕は電気に詳しいわけではありません。そこで電力会社や消防庁などのウェブサイトを調べてみました。

すると、おそらくこれかなと思える原因がわかりました。それは『トラッキング現象』です。

トラッキング現象とは、長いあいだ差しっぱなしになっているコンセントの隙間にホコリがたまり、そのホコリが湿気を含み、小さなスパーク(火花放電)が繰り返され、それがやがて発火することです。

発火はしていないので、トラッキング現象の一歩手前といえるのかもしれませんが、危うく火事になるところでした。

実際、コンセントの差さり具合が甘くなっていて、わずなか隙間ができていました。また、使用場所がキッチンということもあり、湿気が多かったり、水がかかりやすい場所でもあります。トラッキング現象発生の環境は整っていたのです。

偶然にも、僕がその場にいるときに異音がなり始めたので良かったのですが、もし不在中であれば、知らないうちに発火して火災になっていたかもしれません。怖ろしいです。

東京だけで電気火災は毎年1,000件。原因は差し込みプラグ、コンセントなど

画像参照元:東京消防庁:電気火災を防ごう

電気火災の原因、1位は電気ストーブです。

電気ストーブが火事につながりやすいのは、なんとなく想像がつきますよね。ストーブの上に布や紙など燃えやすいものがかぶさったら、すぐに火がつきそうなので。

でも、原因の2位は差込みプラグ、そして3位がコンセントなのです。

ELPA ムービープラグ ブラック A-24H(BK)
差し込みプラグ
明工 トリプルコンセント(白) MR2775W
コンセント

差し込みプラグとコンセントは、実際には一緒に使うものですので、合算すればコンセント部分がもっとも電気火災がおきている箇所になるのです。

ただ、コンセント周りの不備やトラブルは気づきにくいです。また、いつトラッキング現象などの発火がおきるかわかりません。在宅中かもしれないし、不在中かもしれない。

そのため、トラブルを防ぐためには日頃の注意が必要です。

プラグはしっかりと奥まで差さっているか、隙間にホコリがたまっていないかなど、家じゅうのコンセントをチェックしてみてください。特に、水分が多い台所や洗面所は要注意かと思います。

今回は、直接子育てに関することではありませんでしたが、家族を守るためにも、思わぬところに潜む危険やトラブルをご紹介させて頂きました。