DMM.comがアカデミー設立。入学金・授業料無料のうえに、毎月30万円が支給される!
画像参照元:DMMアカデミー

日本で少子化が不安視されるなか、「子育てや教育に、もっと税金を投入すべきだ」という意見がたびたび湧き上がっています。低賃金のため保育士不足が問題になっていたり、国公立大学の学費高騰だったり、勤めている会社が子育てに寛容でなかったりなど、例をあげればキリがありません。

その根底には、高齢者に対して手厚く感じる社会保障の不平等感や、自分たちの老後を支えてくれるであろう子供が少なすぎることへの不安感、そして低収入による生活苦などがあるのでしょう。

日本社会は今、専業主婦から夫婦共働きが主流の時代へと変化し、働いても収入が増えないワーキングプア問題で結婚率自体も下がっています。1 more Baby応援団は、二人目の子供をためらう理由の一位は経済的な理由だと、調査結果を発表しています。

ただ、日本全体が貧しくなっている訳ではありません。収入の二極化が起き、格差社会が広がりつつあると言われています。

そんな日本において、ある企業が、経済不安に負けないとても面白い取り組みを発表しました。

DMM.com が、学びながらお金がもらえるDMMアカデミーを設立。「君に、大卒に負けない力を!」

DMMアカデミーウェブサイト

「♪ディエム、エーム、ドットコム」のCMでお馴染みの株式会社DMM.comが、2年制の私塾「DMMアカデミー」を設立しました。

現在、第1期生のエントリーが行われており、2017年4月入学の生徒(塾生)を募集しています。

実はこのDMMアカデミー、ものすごいんです! 何がすごいのかと言うと……

  • 入学金なし
  • 学費無料
  • 入試なし(書類選考、面接あり)
  • 毎月30万円がもらえる!

入学金・学費がすべて無料の上に、月額30万円支給。

在籍期間は2年間。
学びながら、総額480万円がもらえることになるのです!

*2017年1月6日時点の情報です。

DMMアカデミーって何? 学べることは?

DMMアカデミーの校長こと、DMM.comの創業者である亀山敬司氏は、公式サイト内でこう述べています。

以下、校長挨拶より一部引用。

学生だからと特別にお客扱いはしません。給料を貰う社会人として「自立と自由と責任」を引き受けながら、学ぶ覚悟がある人にだけ来てほしいと思っています。

本校では多くの業種で働く体験と、優秀なビジネスマン、プログラマー、クリエイターと出会える機会を与えます。しかし、そこで何を学びとるかは本人次第です。何もないキャンパスで自分自身に「問い」を出し続けることは、大学で学ぶ以上に難しく、価値あることだと思うからです。

初めての試みなので試行錯誤ですが、学生と共に私も学んでいければと思っています。そしていずれは、大学卒業生に勝るとも劣らない本校卒業生を多く輩出し、社会から必要とされる。そんな学校になれたらと思います。

一般社団法人DMMアカデミー 代表理事 亀山敬司

DMMアカデミー 校長挨拶

文学部や経済学部といった一般的な部門ではなく、IT企業・DMMらしい『優秀なビジネスマン、プログラマー、クリエイターと出会える機会』が特徴のようです。

講師には、映画監督の岩井俊二さん、写真家の蜷川実花さん、C Channel株式会社の森川亮さんら、芸術からビジネスまで幅広い面々が揃っています。こういった方々に実際に会って、学べる、ということです。

DMMアカデミーウェブサイト 講師一覧

卒業後は自由。DMM.comに入社とは限らない

DMMアカデミー公式サイトのトップページには、このような一文も掲げられています。

卒業後の選択は自由

卒業後に、DMMへ入社する、他社へ行く、自分で起業するなどは自由です。研修費や給与の返還を求めることはありません。

DMMアカデミー

DMMが企業ですので、私塾の開設の目的に人材発掘があるはずです。しかし卒業後、必ずしもDMMに入社しないといけない訳ではないのです。

また、在学中にDMMで働きたい意欲が湧いた場合、アプローチする機会が何度もあるので就職できる可能性は高いと言えるでしょう。カリキュラムページには、「卒業試験後にDMM入社希望がある者は入社試験/面接があります」と書き添えられています。

月に30万円あれば、東京で充分一人暮らしができる

DMMアカデミーは、DMM本社がある東京・六本木にあります。

地方から上京を考えている方は、東京での生活費が心配になるでしょう。しかし、月額30万円の支給があれば、東京都心部で充分一人暮らしができます。

六本木や港区周辺で、10万円以下のワンルームマンションを借り、残りで光熱費や食費、その他生活費をまかなえるでしょう。大卒で初任給の平均が約20万円なので、むしろ新卒よりもゆとりある生活ができそうです。

ただし、DMMアカデミーの募集要項ページには、活動拠点として「DMM本社(六本木)」「石川県内支社」「フィリピン支社」等、と記載されています。おそらく六本木が拠点になると思いますが、地方や海外での生活もありそうなので、この辺りは事前に問い合わせておいても良さそうです。

応募できるのは18歳〜22歳まで(国籍不問)

「30万円もらえるなら、仕事を辞めて入学しようかな……」と思った方、ちょっと待ってください。応募資格に年齢制限があります。

応募資格
年齢:2017年4月2日時点で18歳~22歳の方
国籍:問わず(日本語が話せて、読み書きができること)

DMMアカデミー 募集要項・応募

公式サイトには、カリキュラムや講師、応募方法など詳しい情報が書かれています。気になる方は、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

DMMってどんな会社? 創業者で校長の亀山敬司ってどんな人?

僕は過去に、ITベンチャー起業のLIGさんを通じて、DMMさんとお仕事をさせていただいたことあります。DMMのサービスのひとつである「DMM英会話」内のブログページにて、インタビュー記事を執筆しました。

北野が取材・執筆した記事を一部紹介

 

また、DMMの創業者でアカデミーの校長でもある、亀山敬司さんについては、以下の音声インタビューを聞くと、その人柄がよくわかります。ズバズバとした物言いがめちゃくちゃ面白かったので、ぜひ聞いてみてください。

「石原明の経営のヒント+」というポッドキャスト内の番組で、2016年の夏に公開された音声コンテンツです。

 

僕はこれらを通じ、DMMは自由な雰囲気と思い切った投資をする社風だな、と感じました。今回のDMMアカデミー設立を知った時は、「予想外だったけど、DMMならやりそうだ!」と思ったのです。

まだ実際に開校していないので評判もなにも無いのですが、教育の世界やビジネスの世界に対して投じた大きな一石にきっとなるでしょう。