皆さん、握力測定はどれくらいの数値が出ますか?
成人男性 50kg
成人女性 30kg
これは一般的な平均値です。僕もこれくらいはあり、むしろかつてトレーニングジムに10年以上通っていましたので、もっとあるんじゃないかと思います。
しかし3日前、突然手に力が入らなくなってしまったのです。
病院へ行き、受付で指示された用紙に名前を書こうと思ったら、全然力が入らず自分の名前すら書けなくなっていました。それが記事冒頭の写真です。
病院では様々な検査を受けたのですが、その際の握力検査はこのような結果でした。
左手 6kg
右手 18kg
両手が脱力し、握力がほぼゼロになるまでの経緯
パソコンのキーボードを打つのも、今の僕には重労働ですので、Twitterで経緯をお伝えします。
久しぶりにユンケル黄帝液を注入!
腰痛に次いでなぜか全身痛い……と思ったら熱があった。滋・養・強・壮、絶対治す🔥 pic.twitter.com/ne08HX94vN— 北野 啓太郎 (@KeitaroKitano) 2017年7月20日
6日前(7/20)、両腕・両脚に筋肉痛のような痛みが発生。身体がだるく体温を測ったら38度台。「軽い風邪だろう」と思い、栄養ドリンクを飲んで寝ることにしました。
はぁー、こんな真夏に風邪をひいてしまった。体温は39.2度で、肩と腕がめっちゃ痛い。
腕が上がらず、腰痛は相変わらず。劣化しまくってる……。
— 北野 啓太郎 (@KeitaroKitano) 2017年7月20日
5日前(7/21)、39.2度の高熱に。さらに、特に肩と腕の筋肉痛が半端なく、めちゃくちゃ痛い。近所の内科へ行くと「手足口病」との診断。その夜、口内炎ができはじめた。
手足口病の薬、すごく効くんだけど、飲めるのは1日3回。8時間置きに飲んでるけど、効果があるのは6時間まで。次の服薬の前に熱が39度まで上がり、全身と口内炎が痛む。その繰り返し。おそるべし大人の #手足口病
— 北野 啓太郎 (@KeitaroKitano) 2017年7月22日
4日前(7/22)、悶絶。とにかく辛かった。
大人の手足口病、発症4日目。
今回は高熱と筋肉痛が主な症状だけど、手の力がまるで入らない。ウイダーinゼリーのキャップを手で開けられない、病院で処方された薬をシート(?)から1錠取り出すのに苦戦する、食事のとき茶碗が重すぎて持っていられない。さらに手の震えまで。 #手足口病— 北野 啓太郎 (@KeitaroKitano) 2017年7月23日
3日前(7/23)、高熱は続いているけど、謎の筋肉痛はやや収まりかけてきた。その代わり、腕の力がなくなり、特に握力がまるでなくなった。
大人の手足口病。
発熱と謎の筋肉痛は収まりつつあるけど、今度は左手の握力がほぼゼロに。虫除けスプレーのボタン押せなかった。わかりやすく伝えるため(伝えなくても良いんだけど)片手で本を持ってみる。これ、ネットで調べるとギランバレー症候群ってのに似てるんだけど、本当に #手足口病 ? pic.twitter.com/Ceo9GR7ae9— 北野 啓太郎 (@KeitaroKitano) 2017年7月23日
同日、3日前の夜(7/23)。片手で本1冊を持てなくなりました。高熱だけ治り平熱に。
つい3〜4日前まで、3歳の息子と豪快に遊んでたのに、今は抱っこすらだいぶキツい。
— 北野 啓太郎 (@KeitaroKitano) 2017年7月23日
2日前(7/24)、内科を再度受診すると、今服薬の薬はすべて止めて、専門医(脳神経内科)を受診するよう手配されました。
大人の手足口病は収まったのですが、謎の腕足の筋肉痛から、両手の握力がまるでなくなりました。今、紹介状をもって大病院へ(脳神経内科)。
用紙を渡され名前など記入するように言われたんだけど、ペンは握れても字が書けなかった。なんという脱力、筋力低下。
— 北野 啓太郎 (@KeitaroKitano) 2017年7月25日
手の力がなくなる症状で病院へ。ペンで字が書けず、看護師さんに診察表の「代筆」をお願いしました。
職業欄で「お仕事は?」と聞かれたので、ライターと。
生まれて初めて自分名義の代筆を依頼しました。 #ライター
— 北野 啓太郎 (@KeitaroKitano) 2017年7月25日
1日前(7/25)、紹介状を持って専門医へ。相変わらず握力がない。両腕・両脚の筋肉痛はまだ続いています。
握力がほぼゼロ(6kg)の生活
- 蛇口がひねられない
- 虫除けスプレーのボタンが押せない
- 茶碗が持てない
- 料理ができない(フライパンが持てない)
- たまごが割れない(パカっと開けられない)
- 布団が干せない(布団が握れない)
- 洗濯が干せない(ピンがつまめない)
- スーパーで買い物しても袋が持てない(リュックに入れて運んだ)
- 字が書けない
パソコンのキーボードはかろうじて使えていますが、生活の大半が自分一人でできなくなります。病院での代筆含め、介助が必要になってしまったのです。
これが、今の僕です。
ギランバレー症候群? 筋炎? 筋ジストロフィ?
病院では、まずは手足すべての関節の「筋力」を医師が手で調べてくれました。手首より下がふにゃふにゃでした。
そして次に、ゴム製の金槌のようなもので「反射」を調べました。末梢神経には異常はないということです。
次に「首」のレントゲン撮影です。こちらも神経の検査でしょうか。特には異常はなかったのですが、ストレートネックであることがわかりました。
そして「血液」検査。こちらは異常あり、でした。
クレアチンキナーゼ(CK)が異常値
CK(CPK)とは、クレアチンキナーゼと言い、僕は初めて聞きました。通常高くても100以下らいしのですが、僕は2000ほどあります。これは筋肉が破壊されている時に、数値が高くなるそうです。たとえば、激しい運動をすると上がります。
僕は運動をしていないのに激しい筋肉痛になり、腕の力が無くなりました。
筋肉が壊されまくっているのでしょう。
病院では、四肢(両手と両足)が脱力する病気を検証。ギランバレー症候群や、なんとか筋炎、そして筋ジストロフィといった名前が出てきました。しかし、消去法(?)で、これらには当てはまらないのではないか、というのが担当医師の見立てです。少し様子を見ることになりました。
水分はしっかりとるように指示されました。
次回は1週間後の診察です。
なんだが病名もわからず、特に治療もなく、すっきりしない展開です。なんだかパパやるにふさわしい記事ではありませんが、子供の病気「手足口病」に大人が感染し、こんなことになってしまった!という事例として書きました。
健康が害されるというのは本当に怖ろしいことです。今、身にしみて感じています。握力は相変わらずありません。
【追記】薬の副作用
恐怖の日々を送りましたが、ようやく回復してきました。医師曰く、手足口病の症状を抑えるために服薬した薬のひとつ「ジクロフェナクna錠」の副作用の可能性もある、ということです。