小学2年生の息子に「パパと一緒に選挙の投票へ行こう!」と誘い、親子で投票所へ。
投票箱へ投票用紙を一緒に入れました。
「何歳まで子連れで行けるの?」
「嫌がる子どもの誘い方は?」
「一緒に投票所へ行くメリットは?」
など、今回は親子で選挙の投票所へ行くことについて、体験談を踏まえてお伝えします。
何歳まで投票所に入れるの? 17歳まで大丈夫!
選挙の投票所へは、子連れで入ることができます。その際の年齢は17歳までです。
Q. 投票所には子供を連れて入れますか?
A. 選挙人の同伴する子ども(幼児、児童、生徒その他の年齢満18年未満の方)は、投票所に入ることができます。
総務省「選挙Q&A」より引用
総務省では「子どもと一緒に選挙にいこう」と、むしろ子連れを推奨しています。その理由は、親子連れ投票が、子どもの将来の投票につながっているからです。
2016年に法改正、幼児(未就学児)から18歳未満に拡大
また、これまでは大人と一緒に投票所に入れるのは「幼児」までだったのが、2016年(平成28年)に法律が改正され「18歳未満」まで大きく拡大しました。
幼児とは、小学校に就学する前の未就学児のこと。
かつて小学生以上の子どもは、投票所の外で待たせておくか、家でお留守番させておくなどの必要性がありました。それがずっと続いていたのですが、「子連れは投票するな、ということか?」など批判的な声が上がることもあり、投票しやすくするためにも法律が改正されました。
今は、選挙権が得られる18歳未満の子どもを連れて、一緒に投票所へ入ることができます。
ただし、子どもも選挙人と同等の投票所内のルールに従う必要があり、不必要に歩き回ったり、他の方の投票用紙を覗き込んだりしてはいけません。つまり「積極的にお子さんを連れてきてもらっても良いですが、投票所内の秩序は乱さないでね」ということです。
行きたくない、めんどくさい……。子どもをどう説得する?
さて、親としても「子どもに政治に関心を持ってもらいたいので、投票所へ連れていきたい」と考える方も多いでしょう。
わが家は0歳児の頃から、ずっと親子で投票所へ行っていたのですが、小学校に上がった頃から「面倒くさい、僕行きたくない」と言うようになってしまいました。
そこで、言葉を変えて説得しました。
半ば、その後に遊びに行くに惹かれている感がありますが、とにかく小学2年生の息子と一緒に行くことになりました。
ママは期日前投票を済ませているので、パパとふたりで行きました。
親子で一緒に投票用紙を投票箱へ
わが家では、これまでほとんど親子で投票所へ来ています。
ただし、子どもが抱っこ紐やベビーカーから出るようになってからは、子どもを投票所(学校の教室)の外に待たせて夫婦交代で投票していました。
小学2年生になった息子、物心がついてから初めての投票所です。
どうやって投票するのか? その一連の流れを息子に見せてあげました。
小声で解説しながら、僕は投票用紙に記入。
そして、投票用紙は僕が持って、そこに手を添えるかたちで親子で一緒に投票箱へ入れました。
投票所から出た息子は、大人の世界に触れたようで嬉しかったみたい。久しぶりにハイタッチをしました。
子どもと一緒に投票できない投票所もあるみたい
Instagramに「親子で投票所へ行ってきたよ」と投稿したところ、こんなコメントをいただきました。
わが家の近くの投票所は、今回から少し離れたところに子供用の席が用意されていて、子供は投票箱には近づけないシステムでした…!一緒にポトンとしたかったのだけど。
おぉ、そんなパターンもあるんですね! 子連れでは入れるものの、席が用意されていて子どもは離れて見ているだけ。
投票所によりけりなのですね。
子どもが投票所に入れるというのは法律で決まっていますが、投票所内での子どもの扱いについてはそれぞれの場所によって工夫があるようですね。
子どもが投票箱に入れても良いの?
また、投票用紙に記入するのは大人本人ですが、「投票箱に投票用紙を入れるのは子どもにさせてあげたい」と考える方もいらっしゃるでしょう。
これに関しても明確なルールがなさそうです。各投票所で相談してみてください。
【追記】法律で禁止
コメント欄で、子どもが投票箱に入れることが法律で禁止されていることを教えてくださいました。また、子どもが投票用紙に投票先を書くことも禁止です。
ご丁寧にコメントをいただきましたNHKさん、ありがとうございます!
親子で投票所へ行くメリットは、政治への関心
子どもを選挙の投票所へ連れて行くメリットは、何と言っても「政治に興味を持つようになる」ということです。
「小学生は政治を知らなくてもいい」
「子どもは政治の話をしなくていい」
そう考える方もいらっしゃるでしょう。
でも、政治というと堅苦しいですが、政治とは社会そのものとも言えます。
国民から税金を集めて、それをいかに運用するのかを決めるのが政治家です。子どもの為なのか、高齢者の為かなのか、外敵の侵略から守る為なのか、他国と仲良くする為なのか……など。
選挙によっては、市長や区長、町長や村長、各議員など様々な選挙があります。こうした身近なところでは「公園を増やす」「遊具を新しくする」なんてのも関わってくる訳です。
選挙権は18歳まで得られませんが、「どんな社会になって欲しい?」「どの人にリーダーになってもらいたい?」など、話し合いであれば親子ですることができます。
親子で考えて、パパやママが家族を代表して投票に行く。
そんな流れが作れれば、選挙が子どもにとっても有意義な場として活用できるだろうな、と僕は考えています。
https://www.nhk.or.jp/politics/articles/lastweek/84664.html
抜粋
>子どもが、投票用紙に投票先を書くことや投票箱に入れることは法律で禁止されています。
NHKさん、ご丁寧にコメントをくださりありがとうございます! なるほど、そういうことなのですね。本文にも追記させていただきました。感謝申し上げます!!