公園っていいね! 子どもにとっての公園は、単なる「遊び場」だけではなく、他者とのコミュニケーションを通じて心身ともに成長させてくれる場所だと、再認識させられるできごとがありました。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、2020年4月・5月の約2か月間は緊急事態宣言が発令されました(地域により期間に差異あり)。この期間は、保育園、幼稚園、学校が休園・休校となり、ほとんど外出できず、公園にへ行っても遊具に立入禁止テープが張り巡らされるなどして遊ぶことができなかったのです。
それが、5月末に緊急事態宣言が解除され、ようやく公園で遊べるようになりました。ただし、元通りという訳ではなく、ソーシャルディスタンスを取ったり、マスク着用や小まめな手洗いなど、予防には引き続き努めなといけないですけどね。
さて、今回は「子ども」と「公園」についてお伝えします。
公園での他者と関わりは、子どもが成長できるチャンス!
保育園が休園・登園自粛期間中、わが家では、平日日中は父子ふたりきりの生活を送ってきました。ママは仕事柄、出勤しないといけないからです。
ふたりきりで過ごしていると、当然、コミュニケーションは二人の間だけになってしまいます。
これはこれで楽しいのですが、公園へ行って気づいたのです。
公園で出会う他の人との関わりで、心身ともに成長できるんだ……と。
6歳の息子は、公園にいた小学生のお兄ちゃん(8〜9歳くらい)が持っていたポケモンカードに興味が惹かれていました。そっと近づいて、離れたところからカード遊びしているお兄ちゃんを眺めていたのです。
でも、息子はちょっとシャイなので、あまり近づけません。
まぁ、そりゃそうですよね。
年上の知らないお兄ちゃんに声をかけるには、勇気が必要です。
そこで、僕が息子を連れて、お兄ちゃんのそばへ近づきました。
「ポケモンカード、少し見せてもらって良い?」
すると、小学生のお兄ちゃんは「うん、いいよ!」と、気持ちよくOKしてくれました。ありがとう!!
そして、コレクションしているポケモンカードを一枚ずつ、見せてくれたのです。
でも、お兄ちゃんの優しさはそれだけではありませんでした。
「この中から好きなの、一枚あげるよ!」
えっ、ええっ!! なんと、自分がコレクションしている大事なポケモンカードを、見ず知らずの男の子にプレゼントしてくれたのです。
息子は、もうね。
めちゃくちゃ嬉しそうでした。
本当にありがとう!
心優しい小学生のお兄ちゃん!!(涙)
【アドラー心理学】勇気づけと共同体感覚
僕はお兄ちゃんに近づけない息子を眺めながら、実践の心理学と言われている「アドラー心理学」を思い出しました。
そうだ! ここは「勇気づけ」と「共同体感覚」の発動だ!!
ふと、そう閃いたのです。
勇気づけとは、困難を克服する活力を与えること。すべて父親がやってあげるのではなく、背中を押して一歩踏み出させました。
ちなみに勇気づけの逆の言葉は、勇気くじき。困難を克服する活力を奪うことです。つまり「お前は弱虫だな」「なんでできないんだ」といって意気消沈させてしまうことです。
そして共同体感覚とは、自分には価値があり、他者にも貢献できると信じている、という感覚です。僕は息子に「パパが応援してくれているから頑張ろう!」と思わせようとしました。
また、ポケモンカードをくれた優しい小学生のお兄ちゃんも、年下の子に優しくしてあげることで共同体感覚を覚えたのではないかと思います。
こうした、勇気づけや共同体感覚については、熊野英一さんの「アドラー式子育て 家族を幸せにしたいパパのための本」「アドラー式働き方改革 仕事も家庭も充実させたいパパのための本」に書かれていますので、ぜひ愛読書にすることをおすすめします。
とっても良い本なんです。
パパやる「公園」「アドラー心理学」関連記事
家族を笑顔にしたいのに、なぜか妻がイライラ。夫の悩みをアドラー心理学で解決する
子どもの苦手克服。叱ったり、褒めたりするよりも、勇気づけを!
アフターコロナ・ウィズコロナ、仕事、家族、自分をどうする? スペシャリスト6人の集合知【My Revolution 2020 参加レポート】
イヤイヤ期の2歳の息子と、それを終えた3歳のお友達。公園で出会ったお母さんの子育てが素晴らしかった!
公園や児童館で、子連れ親子と話すのが苦手なパパへ。仲良くなれる方法をお伝えします