大人と違って、子どもはすぐに怪我をします。
頭が重かったり、体幹が成長途中であったり、怖いもの知らずだったり。公園など外へ遊びに出かけると、大なり小なりたいてい怪我をします。
すり傷、切り傷、打撲など。
そして血が出ると、親は慌ててバッグに手を突っ込み、ばんそうこう、ウェットティッシュなどが無いかを探します。「うぅ……見つからない」。そう思っていると、そばにいた他のママが「これ、よかったらどうぞ」と、ばんそうこうを差し出してくれた。
「あぁ、子どもはすぐに怪我をするのだから、バッグにはいつも応急処置セットを入れておかないと!」
そう思っていても、つい忘れがちですよね。
そんなわが家も、ようやくちゃんと用意しましたよ! 今回は、子どもとお出かけする際はいつも持っておきたい、「子ども用応急処置ポーチ」についてお伝えします。
子ども用救急ポーチには、ばんそうこう、滅菌パッドなどを
まず、救急ポーチを用意します。僕は、スマホサイズの可愛いポーチを買いました。サイズ比較用に並べているのはiPhone X(高さ143.6 mm、幅70.9 mm)です。
この救急ポーチはAmazonで買いました。いろいろな種類なあるのでお気に入りを探してみてくださいね。
ポーチは100均で買えるものでも何でもOKです。中身が透けてみえる透明ポーチも良いかもしれませんね。ポーチがふたつあるのは、パパ用とママ用です。
- バンドエイド(3種のサイズ)
- 滅菌 キズ当てパッド
- サージカルテープ(紙テープ)
- ウェットティッシュ
応急処置用として最低限のものがあれば良いので、揃えたグッズはこれらです。
それを、ふたつの救急ポーチに収納します。そして、パパとママ、それぞれのバッグに常備しておきます。これで準備完了!
……あれ?
マキロンは? オロナインは? と思う方もいるでしょう。それについては、これから説明します。
昔、すり傷は、消毒して乾燥させていた
ところで、怪我の応急処置やその後の治し方は、昔と今とでは、全然違っているのをご存知ですか?
私たちが子どもの頃、すり傷をしたとき、このようにしていたのではないでしょうか。
すり傷、昔の応急処置
- マキロンや赤チンなどの消毒液を、傷口につける
- オロナインなどの軟膏をたっぷり塗る
- ばんそうこうを貼る
すり傷、昔の治し方
- 傷口がじゅくじゅくしてきたら、それは膿
- 膿は消毒して、常にきれいにしないといけない
- 膿んできたらばんそうこうを貼らずに、傷口を乾燥させる
この処置、実は傷の治りが悪いことがわかり、今はまるで逆なのです。
今、すり傷は、流水で洗って乾燥させない
近年の、すり傷の処置は以下のとおりです。
すり傷、今の応急処置
- 水道などの流水で、傷口を洗い流す
石、砂、汚れ、ばい菌を流すため - ばんそうこうを貼り、傷口を乾燥させない
すり傷、今の治し方
- 傷口がじゅくじゅくしてきても、それは膿ではない
- 傷を治すための反応なので、乾燥させてはいけない
今は「消毒しない」「乾燥させない」が基本なのです。
消毒をしないのは、治療に必要な細胞を守るためです。また、膿だと思っていたものは、傷を治すための治癒反応だったのです。今は、人間の身体が持つ、自然治癒力を大切にする考えとなっています。
このあたりは、日本医師会のホームページにも書かれていますので、詳しく知りたい方は読んでください。
傷口の砂や小石が取れなかったり、なかなか治らないときは、医師の診察を
応急処置で、傷口についた砂利、汚れ、ばい菌をしっかりと洗い流すことで、化膿を防ぐことができます。
しかし、傷口が大きかったり、深かったりすると、傷口の中に入り込んだ砂や小石が取れないことがあります。その場合、なかなか治らなかったり、傷跡が残ったりすることがあります。
その場合は、できる範囲で傷口を流水で洗い流し、傷口を乾燥させないよう保護し、医師の診断を受けてください。
また、土や泥のなかにいる破傷風菌により、破傷風に感染する恐れがあります。破傷風はかかった場合死亡する割合が高い感染症です。怪我をした場合、「どこで怪我をしたのか」を、子どもに聞くなり、周りの人に聞くなりして把握しておきましょう。
この本、わかりやすくて良いですよ!
ちょっとした怪我なら、これで安心
これで、多少の怪我なら応急処置ができますね。もし、公園などで怪我をして困っている他の子どもがいたら、助けてあげることもできます。
スマホサイズのコンパクトなポーチですので、子どもとお出かけする際はバッグに常備するようにしましょう。
少し面倒ですが、一度準備しておくと便利ですよ。
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