赤ちゃんだった子どもが成長し、自在に駆けまわったり、上手におしゃべりができるようになると、今度は「幼児教育」が気になるところ。幼いうちから、詰め込み教育をしたり、習いごとのはしごをさせるつもりは無くても、「何もしなくて良いのかな……」と、ちょっと不安を感じがちです。
僕も、息子が通う保育園の同級生や先輩園児のパパママに、どんな習いごとをしているのかリサーチしてみました。その結果は、まさに多種多様。
水泳、体操、サッカー、バレエなど身体機能を高めるスポーツもあれば、ピアノやバイオリン、絵画などの想像力・芸術性を高める教室、くもんや英語教室など学校教育につながる勉強をしている子もいます。子ども達に「どんなことやってるの?」と聞くと、嬉しそうに話してくれるので、みんな楽しく習いごとをやっているようです。
そんな中、わが家の4歳の息子も、いよいよ初めての習いごと「水泳」をはじめました。今回は「3〜6歳、幼児の習いごと」についてお話しします。
3〜6歳、未就学児の習いごとランキング
僕の周りの口コミではなく、大規模調査を実施したベネッセ教育総合研究所の「3〜6歳の保育園・幼稚園以外の教育活動調査」をレポートを見てみましょう。
人気の習いごとランキングで、かっこ内の金額は平均月額費用です。
- 参考 2017年 「学校外教育活動に関する調査 2017」データブック ベネッセ
- 参考 2009年 学校外教育活動に関する調査(ベネッセ)
- ランキングは2017年の統計、月額費用は2009年の統計を参考にしています。
スポーツ系の習いごと人気ランキング
- スイミング(5,300円)
- 体操教室・運動遊び(3,500円)
- サッカー / フットサル(3,500円)
- ダンス(4,500円)
- 空手(4,200円)
音楽・芸術系の習いごと人気ランキング
- 楽器の練習・レッスン(5,200円)
- 音遊び / リズム遊び(4,100円)
- リトミック(2,400円)
- 絵画 / 造形(3,300円)
- バレエ(6,900円)
学習・勉強系の習いごと人気ランキング
- 英会話 / 英語教室(7,500円)
- 計算や漢字などのプリント教材教室(8,200円)
- 能力開発のための幼児教室(10,100円)
- 習字 / 硬筆(3,200円)
- そろばん
保育料を含めない1か月あたりの教育費
- 3歳 4,300円
- 4歳 5,900円
- 5歳 8,100円
- 6歳 10,300円
カテゴリー別にランキングにしていますが、全体の統計では「水泳」が21.1%で最も多く、幼児の5人に1人は習っているということになります。2位は「体操」、3位は「楽器」となります。
ベネッセでは、2009年と2017年に大きな調査を行なっていて、「月額費用」を比較すると、1〜2割ほど下がっています(上記ランキングは2009年の統計)。これは幼児だけに限らず、小学生、中学生、高校生でも同じです。学校以外の活動に対しての支出へ減り気味です。
お風呂・水遊びが大好き! 2歳で水泳教室に申し込んだけど……
わが家の息子は、赤ちゃんの頃から水をまったく怖がりません。
シャンプーで泣いたことはないですし、むしろお風呂の湯船で潜って遊ぶのが大好きです。お湯をぬるめに設定して、30分ほど入っていることもザラ。3歳の後半には、10秒ほど息をとめて潜れるようになりました(パパやる「お風呂」関連記事)。
夏場、プールに連れて行くと、水を得た魚のように嬉しそうに水遊びします。あと、銭湯も大好きで、「行く?」と聞けば、100%即答で「うん!」。
僕たち夫婦は、そんな息子を見て、「初めての習いごとはスイミングやね」と完全同意していました。ちょっと早いですが、2歳の後半に近くの水泳教室に入学申し込みをしたのです。
目黒区・世田谷区、水泳教室は申し込みから1年以上待たされる
わが家は、東京の世田谷区と目黒区のちょうど境にあります。嫁さんが近隣の水泳教室をリサーチし、入会の問い合わせをしてくれたのですが、どこもかしこもいっぱい。すぐに通える水泳教室はありませんでした。
そこで、「空きが出たら連絡をもらう」ということで、順番待ち枠に登録しました。
しかし、待てど暮らせど連絡はありません。途中何度か確認しましたが、やっぱりまだ空きが出ないというのです。
1年以上が過ぎ、もう諦めかけていた頃、やっと入会可能の連絡が! 先の、ベネッセの調査にもあるよう、水泳教室は一番人気。少子化時代とはいえ、入会するのはなかなか大変だったのです。
ということで、息子が4歳1か月の初夏、東京・目黒区にある水泳教室に通い始めることになりました。
幼児の水泳教室って、何をするの?
息子は、週に1回60分の水泳教室に申し込みました。月謝は8,000円です(1回あたり2,000円)。結構高い……。スクール専用のバッグ、水着、水泳キャップも、別途購入しました。
このブログ記事を書いている現在、すでに4回通っていて、いずれも順調。息子は、とても楽しそうに張り切っています。水遊び・プールは、元々大好きですからね!
これからスイミングに通おうかと検討している方のために、水泳教室のようすを、少しご紹介します。
まず、開始の15分前に到着し、お着替えをします。男女別の更衣室があり、そこで服を脱いで、ラックにいれて、水着に着替えるのです。まだ、親が少しサポートしていますが、そのうち一人でできそうです。
着替え終わったら、シャワーを浴びて、プールの入り口でコーチを待ちます。ここで、保護者と子どもはお別れをします。「がんばってね!」と。
おぉ! ドラマで良くみる、子どもの水泳教室をガラス越しに眺める親の待合スペースが。なんだか親として次のステージに進んだ感覚が……と、感激しつつ、息子の様子を眺めていました。
水泳教室は、進捗レベルによってクラス分けがされています。息子は、一番下のレベルからスタートです。3歳から5歳くらいの15人ほどの子どもが、コーチに連れ添われてプールサイドを歩いて来ました。前の子の肩を両手で持って、一列で。
息子が、ちゃんと並んで歩いている。
かっこいい! 感動!!
続いて、プールサイドに子ども達が座って、コーチの話を聞きます。話している内容は聞こえませんが、子ども達は真面目に先生の方を向いておとなしく座っています。次に、音楽に合わせて準備体操です。
かわいい!!
そして、いよいよプールです。まずは、座ってバタ足。そして、うつぶせ寝の姿勢でバタ足。コーチが上から水をかけていきます。それができたら、プールに入って、肩までつかったり、顔を濡らしてみたり。
今度は、いよいよプールの中で、かけっこをしたり、ジャンプをしたりします。後半は、コーチに抱っこされてもぐったり、コーチが持った大きな輪っかをくぐったり、水のなかで身体を動かすレッスンが行われました。
息子は、初回からとても積極的に頑張っています。初めての環境なのに、すぐに馴染んでいるのもすごい。親バカ的ですが、なかなかやるなぁと驚かされました。
そして、レッスン終了後に合わせて、親はふたたび更衣室へと向かいます。そこで、子ども達にシャワーをさせたり、お着替えをさせたりします。
うん、水泳教室入って正解でした。本人も張り切っていて、楽しんで頑張れるのが良いですね。
【追記・6か月後】泳げるようになりました!
4歳でスイミングスクールを始めて、半年で泳げるようになりました
月に4回、1回の60分のレッスンです。
僕はスイミングスクールのガラス越しに、息子が頑張っている姿をみて感動していました。まったく臆することなく、コーチの指示通りしっかりとこなしているのです。
かっこいい……!!
保育士とーちゃんに取材、保育園・幼稚園児の週末の習いごとについて
私ごとですが、僕は、日経BP社さんが運営する、共働きのママとパパに向けた役立つ情報サイト「日経DUAL」で外部ライターとして参加させて頂いています。
ちょうど息子が水泳教室に入るタイミングで、保育士とーちゃんとして知られる須賀義一さんに「保育園・幼稚園児の週末の過ごし方」について、取材をする企画に携わらせて頂いたのです。「週末の友達との遊び方」「週末の習いごと」がテーマです。
色々と為になるアドバイスを頂いたのですが、習いごとに関しては、
- 習いごとは、楽しんでできる範囲で
- 成果を評価対象にしない
- 子どもは、保育園・幼稚園という社会で疲れているので、週末のリラックスも必要
というところに気をつけましょう、というお話でした。
この記事は有料会員向けの記事なのですが、本当に良いお話でしたので、興味がある方は読んでみてください。