わが家の5歳の息子が、先日「七五三」のご祈祷を受けました。
近年、七五三といえば「和装で家族写真を撮影するイベント」と化している風潮もありますが、本来、七五三とは神社で子どもの長寿をご祈祷していただく行事です。
ご祈祷を受けたあと、子どもは「千歳飴」がもらえます。これは「千歳(ちとせ・せんさい)」、つまり「長生き」の意味が込められているため、長い飴となっています。千歳飴は紅白の2本組で、千歳飴袋には鶴亀や松竹梅などの縁起の良い絵柄が描かれています。
七五三とは、子どもの「長寿」を願って神社でご祈祷してもらう行事です!
七五三は正装で 着物、羽織袴、スーツなど
七五三のご祈祷は、ご神前にて執り行われる神事です。
そのため、神様に失礼のない服装である必要があります。正式には正装で参列します。着物、袴、羽織袴、スーツなど。
わが家では、息子は羽織袴をレンタルし、着付けてもらいました。嫁さんは、祖母の代から受け継いだ着物を着付けてもらいました。僕は、この日のためにスーツを仕立てました。
息子と母親が和装で、
父親である僕は洋装です。
5歳の息子の「羽織袴」については、別記事に書いていますので、よかったら合わせて読んでみてください。
七五三の衣装レンタルと着付け、目黒区・祐天寺のMen’s 大東京で大満足!
松陰神社で七五三(東京都世田谷区)
さて、前置きが長くなりましたが、本題です。
世田谷区で暮らすわが家は、同区内にある「松陰神社」で七五三のご祈祷を受けました。その様子をお伝えします。
予約は不要、当日受付【松陰神社の七五三ご祈祷】
松陰神社では、境内には「七五三参り」の案内が掲示されています。また、松陰神社公式サイトでも見ることができます。
■七五三参り祈願受付日
本来11月15日の行事ですが、最近では10月末から11月中旬に御来社の方が多いそうです。
■受付時間
午前9時〜午後4時
*社務所休務日を除く
■御祈祷初穂料
5千円〜
1万円〜
金額に応じて、授与品(撤下品)の内容が変わります。
ご祈祷の受付は、本殿隣にある「守札授与所」にて。
初穂料は、現金をそのまま渡すのではなく、熨斗袋に収めて渡すと良いでしょう。我が家では、白赤の蝶結びの熨斗袋を使い、表面の上部に「御初穂料」と書き、裏面に「子の氏名・住所、金額」を明記しました。
ご祈祷、自分の名前が呼ばれて息子がビックリ!
受付を済ますと、すぐに境内に案内してもらえました。この日は混んでおらず、同じ時間帯に七五三のお参りに来ていたのは、僕たち家族だけでした。
本殿の中は、写真・ビデオの撮影は禁止です。
おごそかな雰囲気が漂うなか、神棚に向かって僕たち3人が座りました。息子を前にして、その後ろに父と母。椅子が用意されていますので、足が悪いなど正坐ができない方にも安心です。
神主さんが祝詞を読み上げているのを神妙に聞いていたところ、その中に、息子自身の名前がありました。息子はハッとして、「今、こっちゃんの名前を呼んだ」と小声で驚いていました。
七五三では、神様に長寿を祝うとともに、「こんなに成長しましたよ」と報告も行なっています。
時間的には20分ほどかな。
5歳の息子は、ちゃんと最後まで座ってくれていました。
朝早くに着付けして、その後は写真館で家族写真を撮って、タクシーに乗って神社へ。息子は疲れていると思うけど、今のところよく頑張ってる!
神社での記念写真 出張撮影のfotowaに依頼した方が良いかも
「よし、やるべきことはやったぞ! あとは、家族の記念撮影だ」
そんなタイミングで、5歳の息子はお疲れモードに。
今回、記念撮影は神社に向かう前に写真館で撮影してきました。こちらはプロに撮影してもらっています。ただ、神社では僕が撮影することにしました。一眼レフカメラと三脚を持って。
でも、息子は嫌がってなかなか撮らせてくれない。うーん、困ったぞ。
10分ほど苦戦しながら、セルフタイマーでなんとか良い感じの家族写真が撮れました。
ところで、松陰神社では七五三の時期に「七五三ファミリー撮影会開催」を開催しています。この日であればプロに撮影してもらえるのですが、僕たちが伺った日は開催されていない日でした(写真は有料)。
松陰神社に限らずですが、神社で家族写真をバシバシと何枚も撮りたいのなら、出張撮影のfotowaに依頼する方が良いと思います。自分たちのためだけにプロカメラマンさんが来てくれて、60分間撮りまくってくれるのです。
七五三の写真撮影をお探しなら 出張撮影のfotowa(フォトワ)
ちなみに、僕たちは祐天寺駅前の「写真のタカノ」で撮影したのですが、結構高いなぁと感じました。写真1枚で1万5,000円。デジタルデータが欲しい場合はプラス1枚 5,000円です(デジタルデータ 2枚目以降は割引あり)。
それに比べて、fotowaは「60分間、75枚以上」撮影してくれます。写真はすべてデジタルデータで納品してくれるので、自分で好きなサイズにプリントしたり、フォトブックを作ったり、SNSやブログにアップすることができます。料金も2万円ほどなので、写真館に比べると激安!! です。
「幕末維新祭り」の日に、七五三
僕たちが七五三のお参りに行ったのは、令和元年(2019年)10月27日。
実はこの日、毎年恒例「幕末維新祭り」の日だったのです。
こんな日に七五三どうする!? と嫁さんと悩んだのですが、神社に問い合わせをすると「お昼1時以降であれば大丈夫です」とのことで決行。
松陰神社前は通行止めだったので、近くの世田谷区役所までタクシーで行き、そこから歩いて向かいました。
むしろ、幕末維新祭りの日に、七五三へ行って正解!
なぜなら、吉田松陰、伊藤博文、久坂玄瑞、新撰組らに扮した出演者達がいて、自分たちの着物や羽織袴姿がとてもマッチしていたからです。息子は、幕末の志士に「同じ格好だね!」と声をかけてもらえました。
なにこれ、楽しい!!
松陰神社周辺はお祭り騒ぎ。
駅前商店街で買い食いできるようになっていて、帰りは家族でお祭りを楽しむことができました。「七五三かい。かっこいいね、おめでとう!」と、酒屋さんからは嬉しい祝福も。
ということで、わが家の「七五三レポート」は以上です。
手探り状態での準備でしたが、頑張ってよかったです。七五三、楽しかったぞ〜!!
松陰神社は「学問の神様」と言われています。好奇心旺盛で、学ぶことが好きになると良いな!
松陰神社って、どんなところ?
最後に、世田谷区にある松陰神社を知らない方、もっと知りたい方のために、「行き方」「見どころ」をまとめました。
東急世田谷線「松陰神社前」から徒歩3分
東急世田谷線「三軒茶屋」駅の改札口。
ここへは渋谷から東急田園都市線で約5分。世田谷区にある三軒茶屋駅で、ローカル感溢れる軌道線・東急世田谷線に乗り換えます。 駅は小さくて、電車もたった2輌しかありません。
世田谷線 路線案内図。
目的の「松陰神社前」へは3駅(5分)です。
都心にありながらも小さな2輌しかないその姿は、とっても可愛いです。
松陰神社前駅の踏切。
ここから神社までは商店街になっています。駅から松陰神社まで、徒歩で約3分です。
松陰神社 鳥居と本殿
松陰神社に到着。
立派な鳥居です。
松陰神社の説明書き。
すべての漢字にふりがながあるので、お子さんと一緒に読んでみるのも良いですね。
「松蔭先生は、幕末の思想家、教育者で私塾松下村塾を主宰し、明治維新を成し遂げた多くの若者を教育しました。しかし、安静の大獄に連座し江戸の伝馬町の獄中にて三十歳の若さで刑死されました」
江戸末期、この地に長州藩主の別邸がありました。吉田松陰のお墓がここにあります。
松陰神社の本殿。
ご祈祷はこの中で行われます。
また、境内には石灯篭がずらりと並んでいるのですが、この奉納者がそうそうたる面子! 少しご紹介します。
- 毛利 元昭
- 伊藤 博文
- 山縣 有朋
- 桂 太郎
- 木戸 孝允
- 乃木 希典、など
松下村塾、吉田松陰が門下生に教えを説いた寺子屋
本殿の隣には、松下村塾があります。本来は山口県の萩にある松陰神社境内にあるのですが、こちらはそれを模したものとなります。
松下村塾は、松陰先生こと吉田松陰が門下生に教えを説いた場。この間では松陰先生の講義が行われていました。
塾生は、ここから出入りします。
塾生、控え室。
松下村塾の成り立ちや、高杉晋作、伊藤博文、久坂玄瑞ら、主な塾生が紹介されています。
松陰神社には、吉田松陰の銅像が二体あります。こちらは松下村塾敷地内にある銅像です。
学問の神様 ご祈祷、絵馬、お守り
吉田松陰は、学問の神様としても尊ばれています。絵馬には松陰先生と「勝」も文字があり、裏面には「受験の合格願い」や「合格のお礼」などが書き込まれています。
学問の神様ということで、合格祈願鉛筆(300円)、勉強祈願お守り(800円)、合格祈願お守り(800円)などが販売されています。
ご祈祷はもちろん七五三だけではありません。奉納する初穂料は5千円から。
吉田松陰の墓
境内には吉田松陰の墓もあります。この小さな鳥居をくぐって向かいます。
こちらが吉田松陰のお墓。1859年11月21日、斬首により享年30歳(満29歳)で世を去りました。
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