アンパンマンの作者である「やなせたかし先生」は、2013年10月13日、享年94歳でお亡くなりになりました。
2月6日の誕生日がやってきても年齢を重ねることはもうないのですが、この世に素晴らしいものを残してくれたという方の誕生日は、いつまでもお祝いしたいものです。
本当の正義と平和を願う、やなせたかし先生
「正義の戦争はない。
本当の正義とは、
飢えている人に一片のパンを与えることだ」
これは、雑誌「月刊 PHP(2016年2月号)」内、梯久美子さんのコラムに書かれていた『やなせたかし先生が残した言葉』です。梯久美子さんは、やなせたかし先生の自伝「勇気の花がひらくとき―やなせたかしとアンパンマンの物語 」の著者。
梯久美子さんのコラムには、アンパンマン誕生の秘話も書かれていました。それによると、アンパンマンはたまたま生まれたヒーロではない。『自分の顔を食べさせる』という発想は、戦時中、兵士として戦場で自分自身が餓えて苦しんだ経験からきているのだそうです。
また、先生のたったひとりの弟さんは、特攻兵として亡くなったとのこと。
アンパンマンが大好きなお子さんはたくさんいらっしゃるでしょう。僕は、息子がアンパンマンに興味を示すまで、まったく興味がありませんでした。しかし、知れば知るほど、とてもいいアニメだということがわかってきたのです。
アンパンマンには、やなせたかし先生の「平和への想い」がたっぷり込められていたのです。
人類の平和を願うラスタマン。レゲエアーティストBOB MARLEYも2月6日生まれ
2月6日。偶然にも、レゲエの神様と称されるジャマイカのボブ・マーリーも、やなせたかし先生と同じ誕生日です。
2016年は、やなせたかし先生97歳、ボブ・マーリー71歳。
「いったい誰がロック・スターなんだ。
俺はロック・スターなんかじゃない。
俺はラスタマン。人類の平和を願っている」
*参照元:ROCKERS channel “もりたかこ”さんコラム
これは、ボブ・マーリーが残した言葉です。ボブ・マーリーが活躍した頃のジャマイカは、世界でもっとも危険な国と言われていました。2大政党で国がまっぷたつに割れ、街じゅうで銃撃戦が繰り広げれるほどに荒れていたのです。ボブ・マーリー自身も狙撃され、怪我を負ったことがあります。
しかし、ボブ・マーリーは、そんな2大政党の党首を自身が開催したコンサートに招き、ステージ上で握手をさせました。命がけで平和を実現させたのです。
2月6日を、平和を願う記念日に
2月6日は、特に主だった記念日はありません。
しかし、ともにそれぞれ平和を願って人生をかけた、やなせたかし先生とボブ・マーリーの誕生日。「みんなそれぞれが平和について考え、そして自分自身の身の回りの人に親切にする」というのはどうでしょうか。小さな優しさが、世界から争いをなくし、平和へと導く。
今日僕は、やなせたかし先生とボブ・マーリーに感謝と尊敬を捧げつつ、いつも以上に家族を愛し、友達を大切にしたいと思います。