「子育ては、最初は手がかかるけど、中学生頃になると金がかかるようになる」と、よく耳にします。
たとえ、私立の中学校に進学しなくても、公立の中学でもお金がかかると言われているのです。その理由は「塾代」です。小学6年生の通塾率は47.3%で、中学3年生の通塾率は61.1%(参考:都道府県別統計とランキングで見る県民性)。
でも、その塾通い、学力アップにはつながっても、心の健康には悪いかも知れないのです。
中高生の睡眠時間は、8時間半が最適。5時間半以下は鬱になりやすい
中学・高校生の睡眠時間について、こんなニュースが話題になっていました。
中学生や高校生は、睡眠をおよそ8時間半しっかりととった場合、心の健康状態が最もよくなり、逆に5時間半未満と短いとうつの症状が表れやすくなることが、東京大学などの研究で分かりました。
(中略)
佐々木教授は「精神的な病気の人の多くは10代のときに発症している。中学生、高校生の頃に心の健康状態を良好に保つことは非常に重要で、そのためにも十分な睡眠をとってほしい」と話しています。
「中高生 8時間半睡眠が心の健康によい」東大など研究:NHK NEWS WEBより一部引用
(【追記】記事公開終了しました)
中高生の若者たちは、しっかりと8時間半は寝ないといけない、ということです。
これって逆算すると何時に寝ないといけないのでしょうか。通学時間にもよりますが、朝の起床時間は6時〜7時頃かな。それで逆算すると、夜の就寝時間は9時半〜10時半になります。
- 【8時間半睡眠】夜9時30分から朝6時
- 【8時間半睡眠】夜10時30分から朝7時
これは無理でしょ!
こんなに早く寝れません。特に、塾通いしている子は、塾から帰宅するのが8〜9時頃になるのではないでしょうか。
塾から帰ってきてから夕食を食べ、お風呂に入り、宿題をして、予習をして、友達と連絡を取り合って……などをしていたら、あっと言う間に深夜12時を過ぎてしまいます。
塾に行かず、学校の勉強について行くのは困難
塾へ通わずに、学校のテストで高得点が取れれば良いのですが、なかなかそうはいかない現実があるようです。この辺りはリサーチできていませんので、今度中高生以上の子供がいる親御さんに聞いてみたいと思います。
ずいぶん昔のことになりますが、僕自身のことを振り返ると、中学の頃に通っていた塾の数学の先生がすごく教え方がうまく、数学の成績がグングン伸びていった思い出があります。どんなに難しい問題でも解けない問題はない! と、自負するほどでした。
これは塾へ行っていなかったら、絶対そうはなっていなかったと確実に言えます。学力の伸びに合わせて、塾の先生がより難しい問題の解き方を教えてくれたからです。
ただし、十分寝ていても鬱になる
ただし、しっかりと睡眠時間をとっていたとしても、「男子約2割」「女子約半数」で、うつの症状を感じているとのこと。
なんというか、多すぎる気がしました。
今の中高生に対しては、睡眠時間の確保だけでなく、日ごろの心のケアも大切と言えそうですね。