「将来、どんな職業に就いたら良いかわからない」
「この先、今の仕事を続けるべきか」
僕は、職業選びに悩んだら、そのヒントは子供時代にあると確信しています。「子供の頃、何をしたときに嬉しかったか」を思い返してみると、そこに道しるべがあるからです。
妻・デザイン担当、夫・製作担当。アクセサリーブランド「Compute(コンプテ)」
僕の同級生に、竹島直希(たけしまなおき)という男がいます。僕が20歳くらいの頃、レゲエという音楽を通じて知り合い、よく一緒に遊んでいました。ここ数年はあまり会えていませんが、かれこれ20年来の友人です。
そんな竹島直希クンは、2〜3年前に夫婦でアクセサリーブランド「Compute(コンプテ)」を立ち上げ、現在、ブランドを育てることに力を注いでいます。日頃は大阪で暮らしているのですが、東京の東急ハンズ新宿店(髙島屋内)にて期間限定の出店をすると聞いたので、遊びに行ってきました。
「おもちゃは買ってもらえなくても、自分で作ればいい」by 竹島直希
北野(パパやる)「昔から、なんでも手作りしてたよね。レゲエのTシャツを自分用に手作りしたり、車にハイドロを組み込んでローライダーにしたりとか」
竹島(コンプテ)「車屋でもないのに、自分でハイドロを組み込んだからね」
北野(パパやる)「それって、ふつう自分でしないんだ?」
竹島(コンプテ)「大体、専門業者に頼むと思う」
北野(パパやる)「俺たちが出会ったとき、竹島はすでになんでも自作する器用な奴だったけど、そういや、いつからそうなの?」
竹島(コンプテ)「うーん、子供の頃からかな。なんでも自分で作ってた」
北野(パパやる)「なんでもって?」
竹島(コンプテ)「たとえばロボットのおもちゃが欲しくなったら、親に『買ってくれ』ってねだるよね。でも、俺の場合は、まず作る。粘土とか、空き箱とか、そういうのを使って作ってしまう」
北野(パパやる)「すごいな! 昔から全然変わってない」
竹島(コンプテ)「おもちゃに限らず、洋服にせよ、車(ローライダー)にせよ、『買う』という発想の前に、まずは自分で作れないかを考えてしまう。これは確かに、子供の頃から変わってないね」
北野(パパやる)「今やってるアクセサリーブランドCompute(コンプテ)は、まさに竹島にピッタリの仕事って感じだよね」
竹島(コンプテ)「そうそう。昼間の仕事を終えてから、夜や休日にCompute(コンプテ)に取り組んでるんだけど、まったく疲れない。長らく一日も休んでいないけど、全然大丈夫」
北野(パパやる)「おぉー、気持ちが乗ってるんだね。まさに『これまでの人生集大成』そんな感じがするよ!」
北野(パパやる)「気になったんだけど、夫婦で仕事をすると、夫婦喧嘩にならない?」
奥さん「うん、ならない。お互いが今、何をして、何に一生懸命になっているかをわかってるから、ケンカになることはないよ。なにより好きなことだからね!」
夫の仕事を妻が手伝う、というスタイルではなく、夫婦で協力しながらやりたかったことを頑張っているということです。
ここで口にした『好き』は、「アクセサリーやデザインが好き」「Computeが好き」ということかと思いますが、口にはしなかったものの、「夫が好き」「妻が好き」という夫婦愛があるからこそ成せる技でしょう。
Computeをプロデュースする竹島ご夫婦からは、「仕事選び」「夫婦仲」について学べることがありそうです。素敵なアクセリー、素敵なご夫婦、かっこいい生き方でした。
■Compute関連リンク