いい映画に出会えました。
Netflixのラインナップを眺めていたら、作品の説明欄に『小学5年生』の文字を発見。小5の男子が主役の映画のようです。
タイトルは『サバカン』。
変わったタイトル名ですね。何の前知識もありませんでしたが、うちの一人息子がちょうど小学5年生なので、興味を惹かれて観てみました。
そこにあったのは、友情と冒険、そして思春期を迎えつつある10〜11歳の男子の葛藤です。「小5男子の友達関係。息子はまだまだ幼い子どもだと思っていたけど、家の外や学校では自分の世界があって、子どもなりに苦労しながら頑張っているんだな」と感じました。
小学生の子どもであれば、きっとこの映画『サバカン』は自分ごととして重ね合わせて観るんじゃないかな。でも、大人が観ると、わが子のことだったり、自分の小学生の頃だったりを思い浮かべながら観るんじゃないかと思います。。
このブログ記事のタイトルに「日本版スタンドバイミー」と書きましたが、その理由は、大人の男性が小学生だった頃をふと思い返し、その当時のひと夏の思い出が描かれているからです。また、スタンドバイミーと同様、サバカンにも派手なストーリー展開はありません。
でも、日常と、日常からちょっと外れた冒険に、懐かしさも相まって心がキュッと締め付けられる思いになるのです。
ネタバレは避けたいので内容は伏せておきますね。
小学5年生前後のお子さんを子育て中の方は、ぜひ親子で映画『サバカン』を観てみてください。最近の映画でありがちな冒頭からのド派手な展開は無いので、冒頭部分でお子さんが「暇〜」とか「つまらない…」とか言ってしまうかもしれませんが、開始19分頃から話が展開し、お子さんの心はグッと惹きつけられるでしょう。
「友情とは何なのか?」「悩んでいるのは自分だけでは無いんだな」など、いろいろな思いをお子さんの心の中で錯綜させながら、作品に見入ってくれるのではないかと思います。
一見地味な映画ではありますが、心にずっと残るであろう名作です。僕個人的には、「決めろ!」「何ば!?」「走るって決めろ!」のシーンに目頭が熱くなりました。
あと、観た際は必ず最後まで見てくださいね。エンドクレジットの途中と最後にちょっとしたエピソードが入ります。
サバカン SABAKAN 予告編
【ストーリー】
1986年の長崎。夫婦喧嘩は多いが愛情深い両親と弟と暮らす久田は、斉藤由貴とキン消しが大好きな小学5年生。そんな久田は、家が貧しくクラスメートから避けられている竹本と、ひょんなことから“イルカを見るため”にブーメラン島を目指すことに。海で溺れかけ、ヤンキーに絡まれ、散々な目に合うが、この冒険をきっかけに二人の友情が深まる中、別れを予感させる悲しい事件が起こってしまう…。
出演
番家一路 原田琥之佑 尾野真千子 竹原ピストル
村川絵梨 福地桃子 ゴリけん 八村倫太郎(WATWING) 茅島みずき 篠原 篤 泉澤祐希
貫地谷しほり 草彅剛 岩松了
監督:金沢知樹
音楽:大島ミチル
主題歌:ANCHOR「キズナ feat. りりあ。」(VIA / TOY’S FACTORY)
配給:キノフィルムズ
©2022 SABAKAN Film Partners
YouTube概要欄より引用
サバカン SABAKAN 原作
原作はこちら。
スタンドバイミーの原作はスティーブン・キング氏の短編(中編)ですが、サバカンの原作も1冊に3篇が収められた短編です。作者は金沢知樹氏。
ちなみに、ブルーレイやDVDはプレミア価格になっていて、高い値段で中古取引されていました。Netflixで見るのをおすすめします(月額890円より)。