朝、保育園に息子を送り届けたとき、父母会で外交的な役割を担ってくださっている役員さんより、声をかけていただきました。
同じ保育園の父母会役員ママ「世田谷区の他園との会合で、お隣のABC保育園(仮名)の会長さん(男性)から『北野さんに会ってみたい』って言われたんです。お名刺を頂いてきたので、ぜひ連絡取ってみてくださいね!」
僕の息子は1歳児クラスで、まだ保育園生活2年目という未熟ながらも、僕は父母会(保護者会)の会長を努めさせて頂いています。粗相のないよう、そろりそろりと役目を担っていますが、お隣の父母会会長さんは心構えが違いました。
「はじめまして。北野と申します……」とメールをお送りさせて頂くと、「会長ってどこでパフォーマンスを出せばいいの?」「父母会はどう運営すべき?」と、すごく積極的にご質問をいただいたのです。
そして、メールでご挨拶をした3日後、早速、実際に会ってお話することとなりました。
会長。園外活動の実施、役員用SNSの開設など、アクティブな取り組み
約束当日。息子を保育園に迎えに行って、夕食を食べさせて、お風呂に入れてから、あとは嫁さんに任せて、僕は近所の夜カフェへ。
ABC保育園の父母会会長さん(男性・30代)と挨拶を交わし、まずは自己紹介。会長さん宅は、わが家と同世代の男の子がひとりいるご家庭でした。子育ての悩みなんかも似ていて、すぐに意気投合。会長さんは、5分で子供を寝かしつけできる技を持っているそうです。すごい!
さて、ABC保育園の父母会についてですが、ABC保育園は世田谷区の認可の私立保育園。父母会という組織はまだできたばかりなのだそうです。そのため、過去から引き継いだ父母会運営マニュアルやノウハウがありません。
それに対し、僕の息子が通う保育園は、数十年前からある公立保育園で、父母会の会員規約は昭和の時代から更新されています。僕たちの父母会は、どちらかというと「例年通り」が基本です。よく言えば運営方法が明確にされていますが、悪く言えば代わり映えしません。もちろん年度によって細かな個性は出ますが、基本的にやっていることは同じだと思います。
しかし、ABC保育園では、月に一度の役員定例会を開き、クラス(年齢)を越えた交流会やってみたり、園外で芋掘りイベントをしてみたり、いろいろチャレンジしているとの事でした。
また、僕たちの保育園では保護者間の連絡網はメーリングリストを使っています。メーリングリストは、スマホ、ガラケー、パソコンなど様々な環境に対応することができますが、コミュニケーションが活発になりずらいデメリットがあります。
ABC保育園では、クローズド(会員制)のSNSを開設し、トピックスごとに活発な議論ができるようなプラットフォームを用意したそうです。パパッと手軽な連絡事項はLINE、テーマごとの議論はクローズドSNSという使い分けをしているということです。また、書類系はクラウドサービスを利用し、役員間での共有をしやすくする工夫もほどこしていました。
<僕たちの保育園の特徴>
- 数十年つづく歴史ある父母会
- 基本は例年通り
- 連絡ツールはメーリングリスト
- 父母会としての園外活動はなし
<ABC保育園の特徴>
- 父母会はできたばかり
- 連絡ツールは、SNSとLINE
- 毎月、役員の定例会を開催(土曜日)
- 園外活動も実施
副会長。バリバリと仕事しながら、兄弟子育てする姿勢に衝撃!
会長さんと話し始めて30分ほどたった頃、ABC保育園の副会長さん(男性・30代)も駆けつけてくれました。夜、仕事を終えて、延長保育に預けているふたりのお子さんを迎えて、帰宅せずに、そのまま子連れで夜カフェ会へ。
僕はもう、この副会長さんの凄いイクメンっぷりに感化されまくりでした。
お子さんはお二人で、兄弟を子育てされています。まだ幼いのですが、終始お父さんの隣にきちんと座っているではありませんか。僕の2歳の息子だったら、ヤダヤダとのけ反ったり、店内を走り回ったりするのは確実です。副会長のふたりのお子さんは、そういうことはなく、注文したオムライスやスパゲティを椅子に座って美味しそうにモリモリと食べていました。笑顔もめっちゃ可愛い!
副会長さんのお宅は、奥さんの仕事が深夜にまで及ぶことが良くあるそうで、仕事を終えたお父さんが、ふたりのお子さんの「お迎え」「食事」「お風呂」「遊び」「寝かしつけ」をするのは特別なことではないそうです。
ママがいなくても、子供たちはパパと一緒に夜を過ごせるというのは、親子の絆がしっかりできている証拠です。そのかっこよさに、僕は自分自身の未熟さを痛感しました。「もっとできるんだ」「僕は嫁さんを頼りすぎていた」……と。
副会長さん自身もお仕事は忙しいそうで、土日も仕事になることがあるのだそうです。
仕事も、家事も、子育ても、当たり前のように自然にこなす。いやー、かっこよかったです!
結論は……ありません。でも、パパ会は面白い!
はじめましての挨拶から、わずか2時間ほどの親睦会。
仕事のことや、出身地のことなど、自己紹介も交えていましたので、あっという間に時は過ぎてしまいました。保育園の父母会について話せたのは、正味30分ほどでしょうか。
今回は、そこまで密な話し合いはできませんでしたが、僕は父親同士で話し合うことの面白さを再認識しました。
近隣の保育園といっても、古くからある保育園もあれば、新設の保育園もある。認可保育園のなかでも、公立と私立がある。認可保育園以外にも、認可外保育園や保育ママなどの施設もある。園児100人以上の大規模園もあれば、数名という小規模施設もある。似ているようで、それぞれ環境は違う。もちろん、親たちの個性もいろいろ。
おなじ保育園内だけのコミュニケーションだけではなく、外とのつながりを持つのも良いものですね。単純に「もっと頑張ろう!」と思えるし、「そんなアイデアや考え方があったのか!」と知ることもできます。
ABC保育園の父母会の、会長さん・副会長さんの積極性に感謝です。
パパ会(父親会)は、またやることもあると思います。保育園に通っているお子さんがいるパパさん、「自分も参加したい!」という方がいましたら、ぜひお気軽にお声掛けくださいませ。どういう展開になるのかわかりませんが……。笑
【追記 2017年4月28日】1年間の任期を終えました
保護者の顔と名前がわからない、役員間の空気が堅苦しくなるなど、「苦労」と「良かったこと」の両面からお伝えします。