Facebook社のCEO、マーク・ザッカーバーグが、「まもなく生まれてくる赤ちゃん(娘)のために、妻の産後、2ヶ月間の育児休暇を取得する」と、自身のフェイスブックで発表しました(出産予定日は未発表)。
以下、マーク・ザッカーバーグの投稿より引用です。
Priscilla and I are starting to get ready for our daughter’s arrival. We’ve been picking out our favorite childhood books and toys.
僕は妻のプリシラと一緒に、娘がわが家にやってくる準備を始めています。赤ちゃんのための絵本や本を選んでいるのです。
We’ve also been thinking about how we’re going to take time off during the first months of her life. This is a very personal decision, and I’ve decided to take 2 months of paternity leave when our daughter arrives.
また僕たちは、娘の人生のスタート時において、時間をどう取るかについて考えてきました。個人的なことですが、娘が生まれたら、僕は2ヶ月間の育児休暇を取得することを決めました。
Studies show that when working parents take time to be with their newborns, outcomes are better for the children and families. At Facebook we offer our US employees up to 4 months of paid maternity or paternity leave which they can take throughout the year.
「共働き家庭の場合、両親と新生児とが一緒の時間を過ごすことが、のちに子どもと家族によい結果をもたらす」と、様々な研究結果が示されています。アメリカのフェイスブック社で働く私たちの社員は、母親も父親も、4ヶ月の育児休暇をとることができます。
Every day things are getting a little more real for us, and we’re excited to start this next stage in our lives.
私たちは、新しい人生のステージを迎えることにワクワクしています。
Here’s a photo of Beast with our baby seat. I think he knows something’s up.
写真は、ベビーシートと犬のビーストです。ビーストは、これから何がやってくるのかを知っているようです。
いいね! 日本はマタハラが社会問題。見習いたい。
まさに「いいね!」ですね。僕も、ザッカーバークのFacebookの投稿に「いいね」をクリックさせてもらいました。国を代表するような大手企業のトップが、自ら率先して育児休暇を取得するというのは素晴らしいですね。
日本では先日、厚生労働省が国内ではじめて妊娠・出産した女性に対しての『マタハラ調査』を行い、「派遣社員の48%、正社員の21%が、マタハラを経験したことがある」と回答していることがわかりました。上司から「迷惑だ」「辞めたら」と言われたり、降格、配置換え、契約解除などを強要されているということです(参考:日本経済新聞)。
資本主義社会とはいえ、金や権力を持った者が労働者を牛耳るのは古いやり方です。そのような弱肉強食では、反発心が高まり、いずれ行き詰まります。日本では、昔から滅私奉公という言葉がありますが、いまだに古いやり方にとらわれていると言えるでしょう。
日本には法律で定められた育児休業の制度もあります。しかしその上で、企業内に上乗せした独自の育児休暇制度をもうける。それをトップ自らが率先する。新しい命の誕生を祝福できる企業こそが、社員たち、そして世の中からも支持を受けるのは必定ではないでしょうか。
日本を代表するような大手企業もFacebook社を見習って、いや、もっと先を行って、世界中から「いいね」と言われる企業になって欲しいですね。
そもそも新生児は、両親と過ごすことが重要なのか?
マーク・ザッカーバーグは、どの研究結果をみて「新生児の頃に両親と過ごすことが、のちの人生において重要」と言っているのかはわかりません。
しかし、僕自身育児を経験してわかったことは、産後数ヶ月は超大変! ということ。
そもそも出産を終えた母親は、およそ1ヶ月間は寝て過ごさないといけません。そして、産後2ヶ月くらいまでを「産褥期(さんじょくき)」言い、妊娠・出産でガタガタになった身体を回復させる期間をもうけないといけないのです。
そんな期間に、「ママがひとりで育児をこなし、家事までする」なんてのは、かなり無茶苦茶です。家庭の事情は人それぞれかと思いますが、可能な状況であるならば、父親のサポートは必須です。
研究結果以前の問題として、「新生児の頃、父親が育児を妻任せにしていると、のちの人生において禍根を残す」といえるでしょう。
新生児は、とてもか弱くて愛おしい時期。ほんのわずかしかない、かけがえのない期間です。「こんな特別な時期は、家族で一緒に過ごそう」というのが、当たり前の世の中になれば良いですね。
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