アメリカで今、最も勢いがあるラッパー、チャンス・ザ・ラッパー(Chance The Rapper)が、「ベビーが生まれたのでツアーを延期する」と自身のインスタグラムで発表しました。
チャンス・ザ・ラッパーとは、CDアルバム未発売でグラミー賞で3部門受賞という偉業を成し、全米シングルチャートで1位も獲得したこともある、一流の音楽アーティストです。
つまり、アメリカの男性トップアーティストが育児休業取得を宣言した、ということです。
アメリカの育休制度は、日本より厳しい
アメリカだからでしょ、日本じゃ難しいよ
そう思われた方もいるでしょう。
でも、実は違います。
アメリカの育児介護休業法「FMLA (Family and Medical Leave)」は、とてもシンプルです。
「従業員50人以上の会社で12ヶ月間に1,250時間以上働いた経験がある者は、12週間を上限として雇用が保証される」
これだけです。
12週間(約3か月)首にならない、だけです。
給付金もありません。
そのためアメリカでは、赤ちゃんが生まれようが、親など家族の介護があろうが、休んでなんかいられないのです。
そんなアメリカで、チャンス・ザ・ラッパーが「育休宣言」をしたのは凄いインパクトだと言えます。
チャンス・ザ・ラッパーが、ツアーを延期した本当の理由
チャンス・ザ・ラッパー、今回は第二子目の誕生です。
実は、第一子である長女のケンズリーちゃんが生まれた時、2週間後に彼はツアーに出てしまいました。それを後悔しているのです。
妻が俺を最も必要としていたときに、俺はいなかった。俺はふたりの父親として、その間違いをもう犯したくないんだ
チャンス・ザ・ラッパーは、インスタグラムでそう語りました。これからの数か月間、彼は家族のために尽くしたいと言います。
彼の決断に対して、それをリスペクトする愛に溢れる声が溢れました。
「go be a dad! we love u!」
「we understand we proud of you and most importantly CONGRATS!!!」
「So inspiring Chance!!! God bless you and your beautiful family ❤️🙏🏽」
男性の育児休業、世界的なムーブメントのきっかけになればいいですね!
Chance the Rapper – Work Out
Had to buy a crib, ‘fore I bought my first house
最初の家を買う前に
ベビーベッドを買わないとな
Had my first kid, I love how she turned out
俺は子どもを授かり
彼女がすくすく育つのを願っている
I love how she turned up, even if I’m burned out
赤ん坊の成長が愛おしい
もし俺が疲れ切っていても
彼女への愛は忘れない
I’ma have so many seeds, I could have a birdhouse
もっと沢山の子どもを授かったら
子育てのための家が必要だな