「アンパーンチ!」
「バイバイキーン」
1歳10ヶ月の息子が、みるみるうちにアンパンマンが大好きになりました。寝起きの第一声が「パンパンマン(まだちゃんと発音できない)」だったり、寝言で「パンパンパン……」と言うことがあるほどです。
これまでは、NHK Eテレ「いないいないばあっ!」が大好きで、「きかんしゃトーマス」にハマり掛けたところで、1歳8ヶ月の頃にアンパンマンに出会い、急速に惹かれていきました。すごい吸引力ですね、アンパンマン!
キャラクターはとても親しみやすく、親としても紙にパパッと似顔絵を描きやすい。テーマ曲「アンパンマンマーチ」も素晴らしく、歌詞にグッとさせらます。
……が、しかし! 息子にせがまれ、毎日アンパンマンを見ながら気になったことがあるのです。
アンパンチ! 毎回殴ってやっつけないといけないの?
1歳の息子は、家族、保育園の先生、小児科の先生、お友達のママ・パパ、ご近所さん……から、たくさんの愛をもらって日々成長しています。そして、ベッドの上、家の中、家の外と、少しつづ自分の世界を広げながら、毎日冒険を繰り広げています。
そんな1歳の息子に、「敵」とか、「戦う」とか、「殴る」とか、教えるべきなんだろうか……と思えてきたのです。もっと大きくなって、人生の苦楽を経験しながらエンターテインメントとして「敵を倒す!」を楽しむなら良いのですが、まだ1歳です。
アンパンマンマーチの歌詞にあるように、「愛と勇気だけが友達」なのであれば、もっと違う解決方法があるのではないでしょうか。さらに「何が君の幸せ? 何のために生きる?」とも言っていますよね。であればなおさら、愛を持って、ばいきんまんやドキンちゃんの幸せも考えて、パンチ以外の解決方法を模索すべきだと思うのです。
また、ばいきんまんも意地悪すぎますよ。すぐ人を妬むし、人の弱みに付け込むし、人の物を盗るし……。そんなバッドマインドを息子に教える必要があるのかな、と。
アンパンマンは「みんなの夢、まもるため」に活動していますよね。
みんなは、みんなです。
ばいきんまんやドキンちゃんの立場にも立って考るべきであり、みんなのヒーローであって欲しいのです。
ボクのお父さんは、桃太郎というやつに殺されました
「ボクのお父さんは、桃太郎というやつに殺されました」
《相手の立場に立つ》ということで、僕はこの新聞広告を思い出しました。
バッドマインドに負けない! 母さんは俺にこう言ったんだ……。
アンパンマン暴力問題。僕はまだアンパンマン見始めたばかりの初心者だから、本質を知らずに勘違いしていたりするのかな? どうなのだろう……。
最後に、僕が好きな音楽「レゲエ」より、2014年に大ヒットしたこの曲を紹介します。
「バッドマインド(Badmind)には負けないぞ! 母さんは俺に、決して諦めるな、と教えてくれた。俺は母さんを絶対幸せにするよ」という曲で、バッドマインドとは「妬み」など悪い心のことを言います。
強くあるべきなのは、元気100倍のアンパンチではなく、強い心だと僕は思います。
G-Whizz – Life (2014 / Jamaica)
Mi life soon sort out so mi nuh worry
オレの人生はすぐに良くなるから心配はしていない
Umm, my life soon happy
オレの人生はすぐに幸せになるさ
Nuh matta weh dem talk bout
何を言われたって
Nuh move crabby
意地悪はしないし
Umm, nuh watch nuh badmind nuh body
誰の事も気にしない 誰にもバッドマインドになったりしないんだ
Mama tell mi seh Son, gwaan hol ah medz
母さんはオレにこう言ったんだ 息子よ乱雑なことに耐えなさい
Nuh mek no body trick you and come fool up you head
そして誰にも騙されたり バカにされたりしないようにしなさいね
Caz life soon sort out so mi nuh worry
オレの人生はすぐに良くなるから心配はしていない
Umm, my life soon happy
オレの人生はすぐに幸せになるさ
翻訳:RIO (King Life Star)
パパやる「アンパンマン」関連リンク
→ アンパンマンの生みの親、やなせたかし先生97歳のバースデー。レゲエの神様ボブ・マーリーと同じ誕生日。共通の想いは「平和」。
その後。アンパンマンのことが、段々わかってきました。