この一年、子育ての広い世界で仕事をしました。
聴覚障がいのある方、知的障がいのある方、肢体に不自由を抱える方。そして、親と一緒に暮らせない子どもたちが生活する児童養護施設の皆さん。立場も年齢もさまざまな方々に取材をさせていただき、延べ100人近くの方と向き合う時間を過ごしました。
取材場所も、保育園・幼稚園から、小学校、中学校、高校、大学、特別支援校、そしてグループホームまで幅広かったです。
内容の詳細はお伝えできませんが、どの仕事も共通していたのは、子どもたちと支える大人たちの存在。僕は、自身の知見を広げるだけでなく、視野を広げ、人としての輪郭を少しずつ更新してくれるような出会いばかりだったと感じています。
10数年前まで音楽業界で華やかな仕事をしていた僕にとって、まったく想像しなかったことです。
きっかけは、12年前に始めた、この子育てブログ「パパやる」でした。
フリーランサーが子育てブログを始めた結果
妻と結婚した当初、僕はロッカーズ・アイランドというレゲエに特化したレコードショップなどを運営する会社に勤めていました。メディア事業部に所属し、ROCKERS channelというウェブサイトの編集長を勤めていたのです。
その後、フリーランスとして独立。
ジャンルや業界を問わず、幅広い仕事を始めます。
そんな折……
まさに独立直後なのですが、妻の妊娠が発覚。
僕は育児・子育てについての知見が全く無かったのですが、「どうせやるなら精一杯」という信念のもと、父親として子育てに積極的に関わろうと決意しました。
タイミングが良かったのでしょう。その頃はイクメンという言葉が広まりつつある時代でした。男性が運営する子育てブログ「パパやる」が世間で注目され、さらにフリーランスということもあり、いろいろな方からお声掛けをいただくようになったのです。
育児・子育てメディアでのコラム連載、日経BP社『日経DUAL』での執筆、小学館『動画で覚えちゃうドリル 笑えるひらがな』の動画制作、習い事ポータルサイト『Skuroo(スクルー)』での記事制作など、様々な企業とたくさんのお仕事をさせていただきました。
自分でもびっくりです!
これまで音楽業界にいて、育児・子育に関しては素人です。そんな僕が、子育て業界の中で仕事をさせてもらえるなんて不思議な気分です。
- わが子の育児・子育て
- ブログ『パパやる』の運営
- 子育て業界での仕事
これら3つの柱が同時進行で進むことで、僕は子育ての知見・経験を高めることができました。
仕事とは脱線しますが、息子が保育園に通っていた頃は父母会の会長を勤め、現在の小学校ではPTA副会長や学校運営委員会のメンバーとして関わらせてもらっています。
仕事上でも、プライベートでも、子育てに熱心なフリーランスパパとして知られるようになりました。
これらはすべて、ブログ『パパやる』を始めたことが起点になっているのです。
ブログを始めたことで、子育て業界の人になれた
本ブログ『パパやる』の運営を始めて12年。
わが家のひとり息子は、11歳になりました。
現在は『パパやる』を運営している人だから……というより、子育て業界のコンテンツクリエイターとして僕自身、成り立っているような気がします。記事の冒頭でお伝えした「児童養護施設」や「障がい者」の方々との巡り合えたのは、これまでの仕事の経歴があってこそです。
いつの間にか、子育てブロガーからステップアップできていたのです。
とてもありがたいことです。
ただ、人生というのはバトンタッチです。
近い将来、僕は今のポジションを卒業することががくるでしょう。
わが家の息子は現在小学5年生で、子育ての折り返し地点。わが子の子育てが終わるとともに、僕も次のステージを目指さないと行けないなと感じています。
これからについては思案中ですが、目の前のことを精一杯やっていくと、きっとまた新たな道が拓けてくるのでは……と楽観視しています。笑
これから育児・子育てを始める方へ
この12年間を振り返ってみると、妻の妊娠がわかったときに「どうせやるなら、精一杯」と決心したのは良かったな、と思います。
もし、「自分の専門は音楽。だから子育ては妻に任せて、僕はこれまで通りを邁進しよう」と考えていたら、企業や行政、教育や福祉の現場と関わるような仕事に巡り合えるなんてことは決してなかったでしょう。
人生100年時代と言われる昨今において、10数年間をこのように過ごせたことはとても幸せでした。
これから育児・子育てを始める方、あるいは、いま真っ最中の方も、先のことが見えず、不安になる瞬間があるかもしれません。大きなことは言えませんが、その時間に真剣に向き合った経験は、あとから思いがけない形で、人生のどこかにつながっていくことがあります。
ぜひ、「どうせやるなら、精一杯」という気持ちで子育てに挑んでいただければ、新しい自分と出会えるのではないかと思います。




















