つい他の子と比べていませんか? 保育園から学んだ、子育ての悪しき癖

わが家は夫婦共働きのため、息子が0歳(生後8か月)から保育園を利用しています。今は4歳半なので、4年ほどお世話になっています。

保育園は素晴らしいですね。

大切に子どもを預かってくれるだけでなく、子どもの心や身体を育んでくれたり、季節を感じる行事をたくさん行ってくれたり、親として未熟な僕たちの育児相談にも乗ってくれたり。

保育園を通じてコミュニティが広がり、週末は保育園のお友達家族と遊ぶことも多くなりました。子ども達は大はしゃぎで、親同士もとても楽しいです。

さて今回は、そんな保育園にまつわる、ドキッとさせられた話です。

字が書けるようになった息子を褒めたら、逆に叱られた

4歳児が書いた絵と「ろぼっと」の文字

息子は今、急速に字を習得しはじめています。

最初は「ひらがな表」を部屋の壁やお風呂に貼って読み方を教え、次に「ひらがなドリル」で書き方を練習し、そして今は、真っ白な紙に字が書けるようになりつつあります。最近はカタカタもチャレンジ。

そんな文字の勉強は、嫁さんがやってくれています。

僕は「字なんていつか絶対に書けるようになるんだから、慌てなくて良いんじゃない?」と言っていたのですが、いざ息子が書いた文字を目の当たりにするとテンションが上がりますね。

「おぉ、すごい! 凄すぎる!!」

息子が誇らしくて、かっこよく見えました。そして、つい言ってしまったのです。

「お友達はまだ書けないんじゃない? すごいね!」



息子はすっと怪訝な顔になり、僕にこう言いました。

「そんなこと言っちゃダメなんだよ。先生が言ってた」

空気が凍りました。

わが子とお友達を比べてはいけません

「ご、ごめん! そういうことは言っちゃダメだよね」

自分の軽はずみな発言に、自己嫌悪。

育児・子育てにおいて、他人との比較が良くないことは重々承知していました。子どもの成長は人それぞれだし、家庭環境も人それぞれ。他人と比較して自分は優っている・劣っているいう発想を持ち出すべきではありません。

そもそも幸せの価値観自体が、人それぞれですしね。

僕は息子に詫びながら、保育士さんの日々の素晴らしい保育を、ここでも感じることになったのです。

つい他人と比べていませんか? 10歳未満の子どもの性格形成時期について

おとなしい子供は、そのまま大人になるの? 気質は変わらないけど、思春期以降の自己改造で性格が膨らむ

幼い子どもは、人格形成における「核」を今、築いているところです。

人の「性格」は円状になっていて、その真ん中に「気質」があります。気質は生まれつきのもので、基本的にはあまり変わりません。その気質の周りに色んな輪ができて、どんどん新しい自分を作って行くのです。

家庭環境、お友達関係、保育園、幼稚園、学校での経験を通じて。

性格の基礎が固まるのが10歳から12歳頃。思春期に「自分はこんな風に生きたい!」と、自己改造を始める時期が訪れます。

その大切な思春期の前に、他人と比較するような環境にいたら、歪んだ性格になってしまうような気がします。

わが子を他の子と比較したり、他の子と話すときに謙遜でわが子をおとしめたり、夫婦間の会話で他の家庭と比べたり。

無意識のうちに、ついやっていませんか? そんなとき子どもは、親のささいな言葉遣いや態度で傷ついてるかもしれません。

今回は、保育園を通じて得た、学びと気づきをお伝えしました。

気をつけましょう。
自戒を込めて。

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