厚生労働省が、昨年2014年度の出生数を発表しました。
生まれてくる赤ちゃんの数は、第二次ベビーブームの頂点である1973年の209万1983人からほぼ右肩下がりで、2014年は過去最低の100万1,000人(推計)でした。約40年のあいだに、子供の数は半減した事になります。
平成26年度(2014年) | |||||||||||||
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また、亡くなった人の数は126万9,000人で、生まれてくる数を上回りました。これは日本人の人口が減っていることを示していて、出生数が死亡数を下回る人口自然減は8年連続となります。
出生、死亡、婚姻、離婚数の推移。
このグラフは、厚生労働省が発表した資料の「人口動態総覧の年次推移」より。出生数がグンと落ち込み、死亡数がじわじわと上がってきているのがわかります。詳しい数字を知りたい方は、厚生労働省ウェブサイトをご覧ください。
■関連リンク
→ 平成26年(2014)人口動態統計の年間推計:厚生労働省
子供や若者が少ない = これまでの常識が通用しない。
歴史を振り返ってみれば、明治維新以降、日本は欧米の文化や政治手法を参考にし、それらを取り入れ近代化を押し進め、世界で通用する国へと発展しました。アメリカやヨーロッパなど諸外国の事例を参考にしてきた訳です。
現代に至っても、政治や文化など様々な分野で、海外から知恵を得ているのはニュースを見ていても垣間みれるでしょう。
さて、近年日本が直面している『少子高齢化』問題ですが、これに関しては日本が世界に先駆けて直面している社会問題。海外の事例を参考にするどころか、世界から「日本はこの問題にどう立ち向かうのか」が注目されています。日本は、高齢化のスピード、寿命の長さなどから、世界一の高齢化国家なのです。
今の赤ちゃんと子育てをする親世代とは、時代が大きく違うのは確実。親世代の常識が、今の子供達には非常識になっている可能性は高いです。
これからの日本、一体どうなるのか。
未来はわかりませんが、少なくとも言える事は、今の赤ちゃん達が日本の過渡期を切り開く世代となってゆくのでしょう。